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関節リウマチ

関節リウマチに対する生物学的製剤に関して、使い方、適応についての評価が出そろってきています。有効率はおおむね50〜70%で、薬によっては次第に効果が薄れることもありえますので、スイッチしてほかの薬に変えていく必要が生じる場合もあります。このことを踏まえて、現在使用できる製剤が6 種類ありますが、ファーストチョイスに何を使うのかが大切な判断となります。
当院ではエンブレルかレミケードをつかっていますが、次々に新しい薬が開発されており絶え間ない勉強が必要です。

骨そしょう症について

骨粗しよう症の薬も新薬が多数でてきました。これまでは骨生成促進剤にはビタミンD3 、骨吸収阻害剤にはビスフォスフォネートが主に使われていましたが、背骨の骨折が二度三度と繰り返すような強い骨粗しよう症にはテリバラチッドという強力な薬が効果を発揮します。注射製剤なので通院が必要ですが、痛みにもかなり効果を発揮しますので、高齢者の繰り返す骨折には有用な治療選択になります。なおビスフォスフォネートにも月に一回服用する薬ができましたので、楽になりました。

慢性疼痛について

慢性的な痛みに対する薬にも新薬が使いやすくなりました。今までは痛みを起こす所(例えば膝、腰、肩など)で起こっている炎症を抑えて痛みを止めるのを目的とする薬が主体でしたが、慢性の痛みは痛みを脊髄を経由して脳に伝える経路に異常な興奮が起こって痛みが止まりにくくなっているので、この経路をブロックして痛みを軽減する薬がかなり有効です。腰、膝などの慢性的な痛みに悩んでいる方、御相談ください。