尿酸のもとになるプリン体を多く含む食品をなるべく避けること。暴飲暴食、激しい運動、ストレスなども発作の引き金になるので注意しましょう。
痛風発作時以外にはまったく自覚症状がありませんが、体内には刻一刻と尿酸が蓄積されています。これは関節のみならず、心臓・血管・腎臓など重要な組織に沈着し、高尿酸血症は平均寿命を縮めることもわかっています。
特に膝関節に多い、所謂加齢による関節炎です。
8:2 の割合で女性に多く水がたまったり関節の内側に歩行時痛があり、正座や階段の昇降にいたみがあります。進行すれば O脚変形を生じます。
治療法は水がたまったり痛みがひどい時はステロイドの関節内注射を行いますが、慢性時にはヒアルロン駿の注射が一般的です(栄養補助食品のヒアルロン酸は効果がないと判断されています)。変形予防のための装具療法、筋力増強訓練、マイクロウエーブ、レーザーなどによる温熱療法も大切な治療手段です。
また、自費診療ですが再生医療技術でひざを修復する再生因子注入療法リペアニーズも取り扱っております。
痛みに対して薬やトリガ一ポイント注射、神経ブロック注射、温熱療法や干渉波、レーザー、低周波などの理学療法を行いますが、何といっても運動療法により体力の低下を予防・回復が最も大切だと考えられ、寝たきり予防、転倒防止を含めた体力向上運動療法を行っています。
腰から足に通じる血管の動脈硬化による狭窄によっても似たような症状がおこりますので、鑑別がたいせつです。
大部分の患者さんは薬や理学療法によって手術を受けずに済みますので、ご相談ください。なお手術が必要になった場合でも、下関市立中央病院とつねにカンファレンスを行って病診連携をおこなっています。
骨塩量を測定し、骨代謝マーカーの測定により最適な薬を選択し、定期検査により効果を確かめていく長期にわたる治療により、骨折の予防に有効だと認められています。もちろんカルシウムの豊富な食事と、正しい運動により筋力維持は必要要件です。